子どもは調べ方がわからない
上記記事ってそらそーだろ,と思うような記事だと思います。
現場の先生ですら情報収集の仕方がわからないのです。
先日,先生方と昼食に行った時のことです。最近,ちょっと話題になった人の名前が出てこないー,という話をしていたので僕はスマホを出して検索しました。わからないから調べる,というのが私にとってはあたりまえだからです。
しかし,それを見て40代後半の先生が「最近の若者はすぐに調べるねー」と言いました。
多分,「調べなくても別にいいことだからわからないまま終わろう」「調べる前にまず人に聞いたほうがよい」という意図が含まれていたのでしょうが,私はそれがスッキリとしません。
わからないまま終わるのは後味が悪いので嫌です。調べる前に人に聞くのは知ろうとする努力,誠意の問題があるので嫌です。
わからなかったらすぐに調べちゃえばいいと思います。
そのためには,
1.自分で見つける努力をする
2.他の人の力を借りる
という大きく二つの手順を踏んでいくべきです。
そして,大人がそうだからその大人の影響を受けて,子どもたちも調べる力が付きにくいわけです。
今の時代にもなって,小学校でも中学校でもパソコン室へ行く授業というのは少ないです。つまり,教育活動として「検索」をなかなか行わないのです。
子どもたちは「検索」する能力をどうやって高めるのか。自宅のパソコンで調べる以外ないでしょう。
そうしたら,自宅にパソコンはあるのか,インターネットは使えるのか,ローマ字は入力できるのかなどなど様々な個人差が出てきます。
そのような環境下では「ネットで情報収集」することなど「苦手」と表現されても不思議ではありません。
これからの社会は「持っている知識」は大きな財産とはなりえません。なぜなら調べることで簡単にわかってしまうからです。これからの社会で必要になってくるのは「情報を如何に速く集め,それらを加工して,表現する技術」だと思います。つまり「どう使うか」です。だからこそ,教師は持っている知識を子どもに与えるだけでは駄目なのです。それをどう使っていくのか,応用を教えていくべきです。