教職大学院の重要性が増す

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教員の資質能力向上について,色々と叫ばれている今日では,教員免許をするための課程を4年から6年に増やそうとする流れがあります。

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そして,その求められている人材も通常の大学院では養成することが困難に感じています。

なぜなら現場が求めている人材は「高い教科専門性を持つ教員」ではなく,「チームとなって教育活動のできる教員」を求めているからです。

 

通常,普通の大学院では特定の教科や領域について深く研究し学を修めます。

そのため,例えば算数の図形の分野においては非常にわかりやすい授業ができる,ような教員が養成されるわけですが,毎日図形の授業が行われるわけではありません。

じゃあ,学級活動,特別活動に秀でた修士ならよいのか,と言われればそういうわけではありません。

 

学校は年始に立てた「教育目標」の実現に向けて,様々な活動を行います。

それを実現するためには教師間のコミュニケーションやチームでの活動が必要不可欠です。

それを実践を通して学んでいくことが教職大学院で学ぶ一番大きなことでしょう。

教職大学院は08年に導入され、設置校は現在、国立大21校、私立大6校。学部卒の学生のほか、現職教員も教育委員会から派遣されるなどしており、授業の指導方法や生徒指導、学校運営などを学んでいる。 

 一番上の記事にある言葉では,このような実態だと紹介されています。

学部卒業したばかりの院生だけでなく,現場で長い間実践を積んだ中堅・ベテランの先生も学びに来ます。

そのような多彩な場で学ぶためには当然コミュニケーションが欠かせません。

教職大学院の研究室,同期というのは職員室の縮図,とも言われます。

 

みんなでチームとなって頑張ろうとする方もいれば,一人でどんどん進めていく方もいます。そのような多彩な人のいる場で働くことが教員に限らず社会人には欠かせません。

 

それを学びながら実践,研究を重ねるのが教職大学院です。

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