教員の力量について

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慶応義塾大学中室准教授が「注目業界の5年後を読む」というシリーズで講演した内容が非常に面白かったので共有します。

 

中室准教授が提案したことは大きく二つ「科学的根拠に基づいた教育の推奨」「教員の質の向上」です。

 

私的経験を語りたがる人は多いが、エビデンスとしては階層が低い。

「◯◯くんがやる気を見せたから効果があった」,「私が子供のとき先生はこうしてた。だからこうあるべきだ」という主張をされる方がいますが,それが今受け持っている子供に対して有効かどうかは別問題です。

自分の経験を肯定することは気になりませんが,それを通して,他の人に求めるのは違う話です。

もちろん,科学的根拠を得るために様々な施策が行われることだってあるでしょう。

何事もトライアンドエラーです。

エラーしたら直せばいいんです。失敗しない教育こそ失敗です。

 

 

また,教員の質を上げるべき,という主張に対して,批判的になる方は少ないでしょう。

そのためにもどうするべきなのか,もちろん科学的根拠がここでも必要になってきますが,説得するだけであれば,私的経験も十分な説得材料になります。

教員の質を上げるのであれば,相互参観できるような仕組みをつくることです。

教師の力量がなかなか向上しないのは,自分の力で変えることが多いからでしょう。

それを相互に見てあれこれ言い合える仲であれば,成長速度は格段に増すでしょう。

 

教育や授業に当然失敗はあります。

しかし,失敗をしないためにあれこれしているのではきっと成功はしないでしょう。

まずは失敗してもよいので,科学的根拠を探し,自身を高めていけるようになるべきです。