ゆるいつながり

友人の存在、というのは非常にありがたいものです。苦楽を共にし時に笑いあい、時に励ましあい、時に高めあい、人間の営みにおいて最も重要になるのが自分以外の他者の存在です。
しかし、私たちは年を重ねるにつれて、人間関係をどんどんと更新していきます。遠く離れてしまった友人とはどうも疎遠になりがちです。だからこそ、新しい人間関係が作られていくわけでもあります。
情報通信技術はそれを手助けしてくれています。メールで、LINEで、Facebookで友人関係をつなぎとめてくれています。手紙や電話で近況報告ももちろんしている方はいるでしょう。それしかなかった時代と比べて圧倒的につながりが維持されるようになりました。
会って遊ぶことも少ないでしょう。しかし、お互いの近況を知ることができるのはとてもいいことです。その頑張る姿が自分を奮い立たせてくれます。少しでも輪の中に入ろうと努力もします。人は孤独を嫌う生き物です。孤独では生きていけない以上、つながりを求めます。
つながりとはそのまま命という手綱をつなぎとめてくれるものです。そのつながりに強さは重要ではありません。誰かとつながっている、その事実が活力を分けてくれるのです。