プログラミング教育について

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プログラミング教育と聞いて、多くの人は「小中学生にわざわざプログラミングを教える必要はない」と思うでしょう。

プログラマーからすれば、言語は何なのかというのも気になるかもしれません。

 

プログラミング教育はそんな特定の言語について教える、ということは目的としていません。

以下は現在進んでいる議論のまとめです。

○  プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、発達の段階に即して、次のような資質・能力を育成するものであると考えられる。
【知識・技能】
(小)身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。
(中)社会におけるコンピュータの役割や影響を理解するとともに、簡単なプログラムを作成できるようにすること。
(高)コンピュータの働きを科学的に理解するとともに、実際の問題解決にコンピュータを活用できるようにすること。
【思考力・判断力・表現力等】
・ 発達の段階に即して、「プログラミング的思考」(自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力) [5]を育成すること。
【学びに向かう力・人間性等】
・ 発達の段階に即して、コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養すること

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)H28/6/16より

 このように、直接的にプログラミングを学ぶわけではなく、プログラミングを通して学ぶことを重視しています。

現在、脱却しようとしていますが未だ正解を求める教育になっています。そして、答えだけでなく計算過程のようなプロセスも評価しています。プログラミングでは、ゴールはありますが、正解となるプロセスはありません。自動車のロボットをゴール地点まで移動させるのに最短はあっても、いきつけばよいわけです。そこまでの過程は一人ひとりに委ねられます。

技術は当然あります。しかし、ゴールに到達しようと試行錯誤することは脳にとっても良い効果はあるはずです。

 

プログラミング教育は特定の言語を教えることを目的としません。そんなことしてもヘタしたら数年で形骸化してしまうかもしれない可能性があるからです。プログラミングはあくまで手段の一つであって目的ではありません。