戦術を選ぶ

gundam-vs.jp

 

ゲームセンターで稼働しているガンダムバーサスシリーズの現行作です。今作からオンライン対戦もできるようになり、ゲームセンターに行けば2対2の対戦ができるようになりました。2対2なので相手二人と一緒に相方の状況を確認しつつ対応していく必要があります。

 

単純に敵の相手を見る、といいますが非常に苦労します。フィールドの四隅との距離、敵2機との距離、相方との距離など、同時に見て総合的に瞬時に判断する必要があります。普段、指揮する人だけが大局を見渡せれば良い、と考えがちですが、一人ひとりが大局を見渡し、自分の動き方を判断することも必要です。これは教育でも同じことが言えます。

 

教員を目指す者はほぼ確実に「児童生徒の表情を見ること」「様子を看取り適切な指導をすること」を教わります。しかし一方で、それが出来たからといってどうすべきなのかはなかなか教わりません。これは先のゲームでいえば、下の動画の50秒から1分をご覧ください。恥ずかしい限りですが私のプレイ動画です。

 

 

相方が敵2体に襲われている状況です。この状況では「相方を見捨て態勢を整える」「助けに向かい混戦をする」という選択肢があります。私は救援に向かったが危険を察知し手を引いたような形を取りました。これは誰かから教わったのではなく、自分の経験値に基づく直感によるものです。教員の多くは研修の機会で多くのことを学びますが、教員としての力量の大半を経験値から学びます。しかし、1人の人間の経験値では見る視点も固定化されがちで新しい知見を得ることは難しいです。そのため、他の人の実践を見て学んだり、自分の実践を上の動画のように見返して反省することで見る視点を増やしていく手段があります。

 

見る視点を増やすとある状況におかれたときの選択肢が増えていきます。それは戦術の量であるといえます。選択肢が増えるということは手札が増え、状況だけでなく相手に応じて変えることが出来ます。

責任問題

12月28日にUSBにデータを入れて持ち帰ったってことは年末年始も”自宅で仕事をする”つもりだったということになります。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

このニュースには色々な話題が潜んでいます。

 1.55歳の教諭が年末年始も仕事を家に持ち帰っている

 2.被害者であるが加害者であるような報道の仕方

 3.おおみそかに保護者会を開き謝罪していること

 

情報流出の案件としては、なかなかない案件かと思います。紛失やサイバー犯罪が教育現場の情報流出の主たる原因ですが、ひったくりはなかなかない案件でしょう。

校長の対応も素早いところも注目できます。緊急に保護者会を開き、事情を説明しています。言い方はよくないですが、炎上案件の鎮火は非常に早いかと思います。年始を挟み、始業式には改めて説明と謝罪があることでしょう。

校長の名前まで報道に出ているのはそういった責任の所在を明確にするためにも効果的です。内実はわかりませんが、記事を読むだけでは安心できる管理職であると感じました。

心に染みる言葉

あけましておめでとうございます。

 

正月は特にすることがない、というと違うのですが、いつもと比べてゆったりできるので本を読んでいます。興味のある本のはずなのに、なかなか心に染み渡るような言葉に出会えていません。これは非常に不思議な事です。読みたいと思っている本、知りたい・考えたいと思っている文章のはずなのになぜ心に染み渡らないのでしょうか。

 

一つに、自分の思っていた意見や自分の想定を超える意見ではない、ということが考えられます。私たちはそれぞれが思い通りになって欲しいと思っています。そのため、思い通りにならない情報は排除し、思い通りになる情報だけ聞き入れるような心理をしがちです。だからこそ、自分の思ってたとおりだ、自分にはなかった面白い意見だ、ということがない限り心に染み渡らないのでしょうか。

 

一方で、心に染み渡らないからこそよく読むべき、とも考えています。探しやすいところに宝物を隠さないのはRPGでよくあることです。よく探すからこそ見つかるものもあります。読書でも一緒ではないでしょうか。一通り読んで納得した文章があっても再読してみると考えが変わることがあります。何度も読んだり、読む視点を変えることで見えることも変わるのではないでしょうか。すると心に染み渡るのかもしれません。

 

され、「心に染み渡る文章とは何か」「そもそも心に染み渡る、とは何か」という議論を棚に上げて書いてみましたが、そもそも心に染み渡るかどうかあまり重要ではなさそうだと感じています。読んで何を得たのか、読んでどう思ったのか自体が大切でしょう。だからこそ、本を読んで何らかのアクションを持つことが大切なのです。○○法の本を読んだから明日から△△をしよう、というだけではありません。この著者はこう言ってるけど本当にそうなのかな、と疑問を持つだけでも良いと思います。

 

買ってよかったもの2016

これが流行っているそうなので、ビッグウェーブに乗ろうと思いました。

ということで3つ紹介です。

 

NEC Aterm MR04LN

2月購入。

大学院時代からルータは使っていますが古くなり、ついでにY!mobileからDMMにSIMも乗り換え、どうせならルータも買い換えようと思い買いました。

OCNのSIMカードが付いてきましたが今頃焼却場で炭になってるかと思います。

バッテリー性能は良く、ひらくPCバッグのサイドポケットにすっぽり収まっており持ち運びも便利です。SIMも2つ指すことが出来ますが、現在はDMMのSIMひとつです。

どうでもいいですが、DMMのSIMを使っているとMVMOとかに詳しくない人に話すと「なんて卑猥な人なんだ」って目で見られます。改めてDMMって何してる会社なんでしょう。

 

 THANKS 20th Edition

11月購入。

アラサー(25~34)あたりの人たちにとっては青春時代の一つの大きな波だったポケットビスケッツ。誕生からもう20年が経っていたのですね。20週年を記念したアルバムです。ものすごく久しぶりにCDを買いました。普段はiTunesで買っているので。

内容はTHANKSのアルバムそのまま。DAYSは最初のアカペラが無くなっているのが非常に残念でした。DAYSはポケビの中で一番好きな曲です。

今でも忘れられない100万人署名。SMAPは有志で37万人の署名を集め、クラウドファウンディングで12月30日の朝日新聞に八面広告を飾りました。

文字通り、ファンに支えられたグループでした。同じ理由でμ'sも好きでした。

THANKS 20th Edition~Pocket Biscuits Single Collection+

THANKS 20th Edition~Pocket Biscuits Single Collection+

 

 

SIGMA 30mm F1.4 DC DN

12月購入。

単焦点レンズ、言葉だけでご飯食べれそうなほどのパワーワードです。

35mm換算で60mm相当の非常に明るいレンズです。オリンパスのEP-06Lで使っていますが、本当によくボケます。さすがF1.4のレンズです。

ただ、まぁ仕方がないのですがすでに持っているオリンパスの17mmF2.8と比べると大きさ重さともにちょっとつらい感じです。ただ持っている感じは適切な重さで構えたときにしっくり来るのであまり気にしてません。けど、カバンに入れるときに少し考えてしまうあたり、やはり気にしているのでしょう。

 

 

ということで買ってよかった2016でした。

本当はもう一つ、かつ今年最高額の買い物はありますが、伏せておきます。

こうやってインターネット上で発信するようなものでもないので。

待つことの大切さ

人を教育する立場に立つと、どうしても自分には出来て相手には出来ないことを相手が出来るようになるまで監督?する必要が出てくる。指導者として力の見せ所でもある。

もちろん、教えることは大切であるが、教えすぎることも考えものでもある。

例えば野球だ。休日の中学、高校のグラウンドでは日夜野球部が監督の声に合わせ動き、練習をしている。監督の声に集中し、監督の指示に従う。よく見かける光景であるが、選手一人一人が自分で考え行動する機会を奪っていることにもつながっている。よく見かける光景だからこそ、多くの場面で自分で考え行動する場面が奪われているわけだ。

私たちは責任を追うことから逃げる性質がある。怒られるのを、罰則を、処分されることを嫌っている。それは一定の評価を受けることからの逃避でもある。逃げるのは恥だが役に立つ、と最近のドラマは言うが一理あるからこそ受け入れられる言葉なのだ。指導者は責任を負うことを恐れてはいけない。だからこそ、熱心な指示を出すこととなる。

一方で、教育者の立場から考えると、技能を身につけることも大切であるが、自分で考え行動する力を育てていくことも欠かせない。だからこそ、すぐにできるようになることを重視せず、出来るまで待つ、ということも大切になる。しかし、待つことも大変だ。出来ない姿を何回も見るのだ。支えてやることはしても結局できるようになるのは本人の努力だ。指導者の技術ではない。本人の努力だからこそ、出来たときに大きな自身になる。それが大きな喜びにもつながる。指導者であり、教育者であり、1人の大人として子どもたちの成長を支えていくことに待つことは欠かせないのだ。

待つことはじれったくて歯がゆくて不安で仕方のないものだ。しかし、待ちきって成功したときは共に喜ぶことが出来る。初めて補助輪なし自転車に乗れたときどうだっただろうか。間違いなく喜んだはずだ。そして見守り、1人で乗れるよう支え「待った」家族もまた喜んだはずだ。待つことは辛いがためになる。それが自信を生み出す。

みかづき

いつの時代も子どもにとって最良の教育を提供(?)したいとどの親も考えることでしょう。

 

みかづき

みかづき

 

 

森絵都さんの「みかづき」は昭和36年から物語が始まり、親子三代が学習塾をメインの舞台にそれぞれの良い教育の実現に向けて戦う姿が描かれています。

なかでも小学1年生として登場する少女、蕗子の成長を追いながら物語を見ていくと良い教育とは何か、考えさせられます。

蕗子は舞台が変わっても常にそれぞれの主役の傍らにいます。ときにぶつかり、ときに支えていく脇役として常に活躍しています。だからこそ、成長を見つめることが出来ます。母親の傀儡ではなく、1人の人間として自立していき、血のつながりのない父吾郎とのつながりを姉妹の中でも特に強くしていきます。

だからこそ、蕗子の可愛さ、人間味を感じられ魅力の高さを感じさせてくれます。

 

やはり蕗子は天使だったか。