まだまだ普及しない生徒用PC。なかなか情報化しない教育
目標は児童・生徒3.6人に1台の教育用パソコン 現状は……? | Benesse 教育情報サイト ヘッドライン
学校へのタブレット導入はこれから!?-渡辺敦司-【Benesse(ベネッセ)教育情報サイト】
一人一台も目標じゃなかったの?
学校における教育の情報化に関する調査結果(H26年3月現在)【速報値】 - 日本教育情報化振興会 JAPET&CEC
上記記事によると,コンピュータ一台当たりの児童生徒数は以下のとおりらしいよ。
○教育用コンピュータ1台当たりの児童生徒数 6.5人 (平成25年3月1日現在 6.5人)
これの大体は「パソコン室にあるPCの数」という認識でいいと思うよ。
また,以下の記事のようにiPadを生徒一人一台配っての実践例もあるから,パソコン室以外にも使えるコンピュータはあるだろうね。
Mac Fan.jp:【教育とApple】大人顔負けのプレゼンが「1人1台iPad」の成果
なんで普及しないの?
大きく3つの理由が挙げられるよ。
・機能がすぐに古くなる
とある小学校のパソコン室を掃除する機会があったんだ。そのときに8MBのSDカードが出てきてね。その横には未開封の徳用フロッピーディスクがあったんだ。とっても古い。
パソコンも同じで,現状の最先端でも5年に一度は買い換えないといけなくなるでしょ。それでは,なかなか広まらないんじゃないかな?
・導入費用が高い
例えば全校児童400人の小学校で1台5万円のパソコンを全員に買うとするよ。そうすると,5万円☓400人だから2000万円掛かることになるよね。それが市内の小学校全部,20校あるとすれば2000万円☓20校で4億円かかるよね。
それでは,なかなか広まらないんじゃないかな?
・教師が使えない
そもそも学校の先生はICTに関して興味はあるらしいんだよ。
小中学校教員、高校の教員に比べICT機器の利用や導入に前向き | リセマム
上記記事にはこんな一文があるんだ。
教育現場におけるICT機器の活用率は、学習者の学年が上がるとともに減少傾向にあるようだ。小中学校教員の多くが利用経験をもつ機器でも、高校の教員の利用率は低いのが現状だ。また、今後の利用に関する問いに対しても、比較的ICT機器の導入に前向きな小中学校教員に比べ、高校の教員のハードルは高いようだ。
上記記事には,詳しい数字もあるからぜひ見てみるといいよ。
けど,ここで注目したいのは小学校の先生はICTに関する活用意識が高い,ということなんだ。
ところが,問題があるんだ。
単純に教師が機器を使えないんだ。
「ICTを活用した学びのあり方」に関する調査 ~教員が考える子どもたちに身につけてほしい力とICT活用について~│調査・研究データ│グローバル教育研究室トップ│研究所について│ベネッセ教育総合研究所
http://berd.benesse.jp/up_images/textarea/global/ICT_20140319_ReleasePaper.pdf
この画像を見てわかるように,ICTスキルに不安を感じているのが「とても不安」「まあ不安」をあわせると小学校では50.2%,中学校では51.3%あるんだ。
つまり半数の先生がICTに不安意識があるんだ。
これじゃあ,いくら行政が「子どもたちに情報教育を!」と叫んだとしても,「あ,使えないんで」ってなるのが見えてるよね。
それでは,なかなか広まらないんじゃないかな?