とりあえず道徳教育は数値評価はしないらしい…中教審部会答申案


道徳教育、数値評価せず…中教審部会が答申案 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

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中央教育審議会の道徳教育専門部会は,19日に小中学校の道徳について,答申案をまとめたそうです。

ポイントは大きく二つです。

  1. 検定教科書を導入する
  2. 数値などによる評価をしない「特別の教科」とする

このように少しずつ妥協点が見えてきたように思えます。

しかし,一方で気になることもあります。

 答申案では、授業時間は現在と同様に年間35時間(小学1年は34時間)とし、学習状況や成長の様子を文章で記述して評価するとした。ネットを利用する際の情報モラルや生命倫理などの扱いを充実させ、いじめ問題を児童生徒が主体的に考えられるような内容とするよう求めた。(太字は筆者によるもの)

これって高学年であれば,通知表に書く所見が「外国語活動」「総合的な学習の時間」「日常生活」に加えて,「道徳」が増えるということになります。現状,一人に対して3種類書く所見が一つ増えるということはとても膨大な作業量を伴うことを理解しているのでしょうか。

仮に一人5分で作るとしましょう。それが30人いれば,5分☓30人で150分もかかることになります。学期末の教員にとって,それは残業量の増加を意味しています。

これが本当に答申されるとなると,教員の負担が一層高まることを避けられないでしょう。