教師に必要なのは「教え方」よりも「与え方」
今日,とあるツイートを見かけました。
教師は今後「教育のコーディネータ」となっていく。教科内容ではなく、子どもそれぞれにとって適切な教育を選び与える存在に。つまり上手な教え方よりも「子供一人一人への対応力」こそが問われるようになる。これは現在のどの職種に近いだろうと考えた時、「カウンセラー」という言葉が浮かんできた。
— 佐藤航 ver4.1 (@satoko7) 2014, 9月 24
これって本当にその通りだよなーって思います。
今後の公教育は間違いなく教師一人あたりの児童生徒数は減少し,個に対する指導が充実してくるでしょう。そのとき,教師が考えなくてはならないことは「如何に教えるか」以上に「この子の将来のために何が必要なのか」を真剣に考えることです。
例えば,普通の授業では席を立ってしまう多動傾向のある子がいたとしましょう。その子の将来にとって,授業を座って聞けないことはどれだけの不利が生じてしまうのでしょうか。大人になり,自律できるようになれば,講演などを座って聞くことができるようになるかもしれません。それ以上に困ることは「教えて」と言えないことかもしれません。そういったことをひたすらに考え,現状の最適解に基いて環境を整えていくことができる教師が今後求められてくるはずです。
そういった教師が求められるようになるには,まだ10年はかかるんじゃないかと思います。ともあれ,教え方をひたすらに考え続けることは教師としては不十分になりつつあるのだと私は考えています。