子どもたちを信頼すべきだと思うの〜第6回越後『学び合い』の会〜

子どもたちは集団であれば有能

私は,子どもと大人の間の差ってなんだろうな,とよく考えます。その差の多くは「知識」と「経験」の差が原因だと考えられます。例えば,絵の具を使っているときに筆を振り回してしまえば,絵の具が飛んで誰かの服に付いてしまうことが予想できます。しかし,子どもたちはそうなるだろうなという「知識」もなければ,「経験」がないのです。(もう経験したりそうなるっていう知識をもっている子もいるでしょう。)そして,その定着度合いも異なるでしょう。そう考えると一人では,差が大きくありますが,集団として注意を続ければ,お互いに注意しあうことができるはずです。それを可能にするためには,教師からその知識や経験を伝え,事前に補ってあげればいいのです。それができれば,子どもたちは個人ではできない配慮も集団であれば可能になるのではないでしょうか。

 

学校と地域の協力関係

子どもたちがじっくりと成長していくためには,やはり大人が見守っている必要があります。それは,教師「だけ」が見守ればいいわけではなく,様々な人が見守っていくべきだと思います。今回の越後の会では,地域との協力関係が見られました。保護者や地域の方が体育館に集まって,子どもたちの勉強を眺め,ある家族は一緒に勉強していたりしました。それはとても暖かい雰囲気に包まれ,幸せに満ちた時間でした。子どもたちが成長するためにはやはり地域の協力が必要です。