道徳が「特別な教科」へ。中教審答申。

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小中学校の道徳、「教科」に格上げへ 中教審が答申:朝日新聞デジタル


道徳を「特別の教科」に 中教審が答申 NHKニュース

 

中央教育審議会が下村文部科学大臣に小中学校の道徳を「特別な教科」に格上げする答申を出したそうです。これによって,次回の学習指導要領で道徳は「特別な教科」になることがまず間違いなくなりました。

そもそも答申って?

中央教育審議会っていう団体は文部科学大臣から「これについて話し合ってまとめて提案して」と言われたことについて審議議論し,「答申」という形で「話し合った結果こうしたほうが良い,という結論になりました」と報告する団体です。

審議議論する人には教育関係者だけでなく企業の社長などもおり,偏った視点にならないようさまざまな視点から議論されます。

特別な教科になると…?

特別な教科になると実害を大きく受けるのは出版社と教員でしょう。

出版社は教科書を作ることになるので,採択されれば大きな利益となるでしょう。

一方で教員は通知表の記載内容の変更が求められます。「特別な教科」となることで,記述式の成績を新しく一つ書くことになります。現在の小学校では25人〜30人学級が日本で最も多いのですが,一人5分かけて書くのであれば125〜150分かかることになります。これは非常に大きな負担になります。