授業中に席を立つあの子は間違ってなんかいない

あたし論: 授業中に席を立つあの子は間違ってなんかいない

「悔しい気持ち」や「怒っている気持ち」を我慢する必要はない。
その感情の表現方法と発散方法のレパートリーがもっと増えたら素敵。
それを一緒に探すことが私にできることだと思っている。
「やめて」と言ってからいったんその場を離れる。水を飲む。好きなキャラクターのしりとりを頭の中でする。深呼吸をする。好きな音楽を聞く。練り消しを握りしめる。

ゆくゆくは、どんな時に自分は怒って、どうしたら怒りが収まるのか、自分で分かるようになると素敵。
今日の自分の気分はどうかな?算数の時間が終わった後の自分の気分はどうかな?チェックイン・チェックアウトシステムを使う。

この視点ってとっても大事だと思います。

出会ってきた子どもたちの中には,自分の興味のあることしかやろうとしない子もいました。そういう子が暴れる,泣き叫ぶといった方法以外の拒絶の仕方を身につけることができたら,と思いました。

 

けど,同時に考えなくてはならないことがあります。

その子の将来です。

例えば,中卒で働くことになったとしましょう。

やりたくない仕事があって,それが嫌だから拒絶してしまえば,信用を失い,仕事がなくなり,仕事もなくなってしまいます。それではその子が将来生きていくことがグッと難しくなります。

決して「静かにしなさい」「我慢しなさい」というわけではありません。その子の将来に必要なのは,感情表現のレパートリを増やすだけなのか,怒りが爆発しそうになったときに回避行動を覚えればよいだけなのか,だけでなく(もちろん,これらも必要です。)今後どのように人と関わっていくか,どうしたら適切な人間関係を持続させていけるかです。

 

誰も一人では決して生きていけません。だからこそ他人と関わるためのスキルを学ぶ必要があります。

それを考慮して子どもたちとかかわりたいです。