デジタル教科書を無償化…?
先日,佐賀県の教育委員会が県内高等学校に対して,生徒1人1人に対して購入を義務付けたパソコン内のデジタル教科書をアンインストールするように指示したことが話題になりました。特殊な理由,というわけではなく単純にそのデジタル教科書が1年間限定のライセンス契約だったからです。
佐賀県教委 高校授業用パソコンの「教科書」削除を指示 1年のライセンス契約 ― 当初の連絡は「口頭」、授業開始の2か月後|政治ニュース|HUNTER(ハンター)|ニュースサイト
これを受けてか,それとも前々から考えていたのか,政府はデジタル教科書の義務教育段階での無償解禁を検討するようになったそうです。
よく考えてみると不思議なものです。現在,教科書は義務教育段階では無償で配布されます。しかし,デジタル教科書は有償。同じ教科書なのに不思議ではありませんか。
それを無償にする動きが出てきました。これが実現すれば,デジタル教科書は学校現場に一気に普及していくでしょう。そして,教員にはデジタル教科書を活用する技術が求められるようになります。
そして,改めて「黒板は必要か不用か」という議論がされるようになります。けど,それの答えはきっと「どちらにもメリット・デメリットがあるのだから,それを踏まえて使い分けるべき」でしょう。
しかし,それを議論するためにも,まずはデジタル教科書の普及が第一です。
そのためにも,無償化となることを期待します。