小中一貫校に向けた法改正案
第189回国会において,文部科学省は上記リンクにあるように,学校教育法等の一部を改正する法律案を提出しています。
内容は大きく二つです。
・小中一貫校の設立
・高等学校専門課程修了後の大学への編入学
今回は,特に大きな小中一貫校の設立について説明します。
小中一貫校とは?
今では当たり前になりつつありますが,中高一貫校の小中学校バージョンです。
小中の円滑な接続を図り,9年間にわたって横断的な教育課程を組むことを意識したものです。
これまでも小中の間のギャップを抑え,円滑な接続ができるようにしようとする動きが見られてきました。そして,それをするためには小中が連携して9年間に渡る教育課程を組むのが良い,という主張もありました。
今回の改定案が議決されれば,再来年度より施行されます。
小中一貫校は大きく2種類に分かれます。
校舎が併設されているか,分離しているか,です。
基本的には校舎併設型の学校が主になるかと思います。
また,教員についても触れられています。
小中一貫校である以上,当然同じ校舎に小学生と中学生がいるわけですから,小中両方の教員免許を所持していることが絶対に必要になります。
もしかしたら…なメリット
小中一貫校,というのを考えてみてください。
小学校課程では学級担任制,中学校課程では教科担任制,同じ学校なのに授業を教える先生の組み方が違うっておかしくありませんか?
もしかしたら,小中一貫校では,9学年全てにおいて教科担任制が導入されるかもしれません。
そうなったとしたら,とてもおもしろいことになるのではないかと思います。