褒める<認める?
「やる気を出すためには,まず褒めるところから始める」
よく言われることではありますが,なかなかできない,という方も多くいるのではないでしょうか。
どうやって褒めればよいかわからない,褒めるタイミングがわからない,理由は様々です。
そういったときにまず行うべきは「認める」という行為です。
相手にとって一番怖いのは,「否定されること」です。
やっぱり自分のやったことを否定されるというのは,ある程度のストレスのかかることですので,なるべくやらないのがよいと思っています。
どちらにせよ,大切なことは「気持ちを伝える」ということです。
気持ちを伝える,ということは自分の感情を相手にフィードバックすることでもあります。
相手がどう思っているのかわかるというのはストレスを軽くする効果もあります。
褒める,という行為はこちらの思っている方向へ導くための手段であります。
一方,認める,という行為は相手の進みたい方向へ導くための手段であります。
認める,ということは難しくありません。
勉強をなかなかしない子が教科書を読んでいるのであれば,「お,教科書を読んでいるんだね」と見たままの様子を伝えてあげるだけでもいいんです。
「今日は元気な挨拶だね」というだけでもいいんです。
気持ちを伝えたり,今やった行為に対して認めていることを伝えるだけで,それを続けようとする意識が出てきます。
続けるかどうかはわかりません。しかし,変える必要もないでしょう。
ただ,認めてあげる。それだけでも方向性を示すことができるんです。