タブレット端末にもスペックは必要
昨日に引き続きですが,タブレット端末について。
昨日は反転授業で成績が上がった,というニュースを紹介しました。
この成績を上げるために現場は人並み以上の努力をしていたのだと感じさせられるのです。
それが,タブレット端末についての課題です。
タブレット端末の操作方法やトラブルなど十分に研修などの対策が行われていなかったこともありますが,教員の力量だけでカバーできる範囲外の対処が武雄市では求められていました。
それが,「機器トラブル」「機器のスペック」の問題です。
まず,機器トラブルについてです。
パソコンを使っている方,あるいはスマホを使っている方,いずれも何かしらかのトラブルや故障の体験はないでしょうか。
私は,大学時代にパソコンが煙臭くなり,気が付くとACアダプタが焼け焦げていたことがあります。それでレポートができなくなり教授にごめんなさいしにいったのをよく覚えています。
小学校の先生はただでさえコンピュータの専門ではありません。
私のように情報の専修免許を持っている人間であれば大抵のことはなんとかできます。
しかし,いきなり出てきたトラブルに対して素早く対処できる先生は多くないはずです。
導入当初はおそらく毎日のように多発して困難を極めたでしょう。
こういったトラブルに対処できる職員が最低一人学校には必要になります。
次に「機器のスペック」です。
これは現場がどうこうできる問題ではありません。
上記リンクにあるのが,武雄市の小学校で導入された機器の詳細です。
これを見て,どれほどのスペック想像できない方もいると思います。
5,6年前のウルトラモバイルPCと似たようなスペックです。
この頃は,まだWindowsがVistaの頃でようやくWindows7が発売された頃です。
しかも,その頃のウルトラモバイルPCというと「小さく」て「軽い」けど「すごく遅い」パソコンでした。
OSがAndroidなので多少は処理も早くなっているでしょうが,非常にもたつくわけです。
Wordをひらくのに30秒とかかかってしまう世界です。
それを小学校に導入したわけです。
ただでさえコンピュータの操作になれていない先生がそれを上手に使いこなすためには,並大抵の努力ではできません。
おそらく,そのタブレット端末で色々な操作を行い,スムーズにできる範囲内でできる工夫を相当考えて授業を行っていたのだと思います。
ここでわかっていて欲しいことは二つです。
・タブレット端末にはスペックが求められる
・その能力に応えられる教員研修の場が必要
この二つです。
子どもたちのためにも頑張ってほしいものです。