忘れ物指導から見るトライアンドエラー
「せんせー,教科書忘れました」「せんせー理科の用意全部忘れました」「せんせー筆箱忘れました」など子どもたち(大人もそうですが…)は忘れ物をすることがあります。
忘れ物指導に限ったことではありませんが,指導というのはトライアンドエラーの連続です。
たった一度の指導でできるようになるのであれば苦労はしません。
一度で覚えることができないからこそ苦労するわけです。
「教師になるということ」という著書を書かれた池田修先生は大学の講義で忘れ物指導について講義をされたそうで,その概要をTwitterにて公開しております。
ここで,重要なのは,
①そもそもなんで?の疑問に答える
②忘れてはいけないものを忘れないようにするよう指導する
③何度も評価する
ことを繰り返していることです。
もちろん,この3つすべてができたら忘れ物をしなくなるわけではありません。
大切なことは繰り返すことです。
大人に比べて子どもは前提知識が少ないがために物事の重要性をなかなか理解してくれません。
だからこそ繰り返し伝えていくことが,物事の重要性を伝えるために一番よい手段なのです。
その際,決して頭ごなしに叱ってはいけません。
叱っては「やりたくてやっているわけではない」忘れ物から逃げようとするマイナスの感情をもってしまいます。
だからこそ,一緒に考えてあげることがいいです。
一緒に考えて一緒に乗り越えていく。
人が求める人ってそういう「一緒になってやってくれる人」なんだと思います。