受信者から発信者へ
受け身の人が多いです。
本当に。
なんでもかんでも与えられるわけではありません。
当然、自分の力だけではわからないことなんていくらでもあります。
そういうときにいろんな手段を使ってわかろうとするはずです。
このような現状を生み出しているのは今日の学校教育が関係しています。
授業の風景を思い出してみてください。
きっとみなさんは生徒が椅子に座って、机にはノートと教科書を開き、教師は生徒に向かって話し、黒板に向かって板書を行っていることでしょう。
ひょっとしたらその光景の中には居眠りしている人もいるかもしれません。
受け身なんです。授業を受け身に聴き続けているのです。
最低でもそれが9年間です。
中学を卒業する人であれば15年中9年は受け身に学び続けていた人が多くです。
15分の9なので5分の3、実に人生の6割を受け身になって授業を聞く、なんてことをしているのですから当然わからないことは与えられることを前提とするようになってしまいます。
授業を「聞く」です。授業を「受ける」のではなく。
そんな状況下で「もっと自分で調べてみろ」「わからないことをすぐに人に聞くんじゃない」なんて社会に出て言われてみてもしかたのない事です。
今までそうしてきた経験以上に、受け身で与えられ続けてきた経験のほうが長いのですから。
だからこそ、もっと情報を発信する立場を経験すべきです。
これは子どもにかぎらずすべての人にとってです。
わからないことを聞くようにするためにも、調べるための力、根気が必要です。
それは長距離を走るだけの体力をつけるかのような地道な練習が必要です。
そのためにも、いろんな媒体、いろんな手段でどんどん知っていることを発信していくべきです。
与えられる者で居続ける他人依存では成長できません。
与える者になるべきです。