一緒に悩む
人間は不完全な生き物です。失敗もします。上司であれば部下のミスを追求する,という方向が当然でてきます。しかし,上司という立場だからこそ何らかの答えを持っていなければならないとは限りません。
私はアドバイスをするだけが上司としてできる指導だとは思っていません。
一緒に悩むこと,考えることも上司ととして出来る指導だと思います。
叱って欲しいわけじゃない
失敗をすることは怖れます。失敗した時の損失を考えるからです。
けど,失敗したときに多くの人は叱って欲しい,とは思いません。叱られることによるストレスを軽減したいからです。また,場合によっては叱られて反省しているからすべての言葉に対して「はい…」と答えることがあります。そんなときに「はいじゃなくてさー」とさらに叱られることもあります。失敗を素直に認めているのにそれをさらに叱られることはありがた迷惑なことです。
次への活力がほしい
ミスをしたとき,上司から受けたい指導は次への活力をもらうことです。そんなときに叱られていたらどんどん萎縮していってしまいます。
萎縮して同じ失敗を繰り返せば,どんどん新しいことはできなくなっていきます。
上司が作るべきは失敗できる環境なんです。
一緒に悩む
また,上司が与えるべき指導は答えや方針を出すだけではありません。一緒に悩むことだってできるんです。学校の先生は全知全能の神ではないのですから当然知らないことも出てきます。指導しきれないことだって出てきます。無理してこじつけた指導をする必要はありません。一緒に悩んで答えを見つける努力をしてあげるだけでも部下にとってはありがたいものです。
終わりに
決して部下を叱るな,とはいいません。場合によって必要なときがあるからです。けど,叱るだけが指導である,とは思ってほしくありません。むしろ叱らない指導のほうが効果が大きいことが多いです。
ただただ部下を叱るだけでなく,いろんな話をきいてあげてください。