国語教師の聖地:新美南吉記念館
「ごん,おまえだったのか。いつも,栗をくれたのは。」
この一文を知らない日本人はおそらく小学3年生以下の方くらいでしょう。
国語教材としてあまりに有名な「ごんぎつね」,その作者である新美南吉は愛知県半田市の出身です。
半田市には新美南吉記念館があり,3月22日は70回目の命日,ということで記念館の入場料が無料でした。
新美南吉記念館は,建物の中が有料の記念館で建物以外の外は無料の公園となっています。駐車場で車を降りると,狐の時計が歓迎してくれます。
ごん,でしょうか。それとも「手袋を買いに」の子狐でしょうか。
公園全景はこんな感じ。奥にあるちょっと山になっているところが新美南吉記念館の天井です。ちょっと低いところにあるんですね。
左手には童話の森,という森があり,ちょっとした丘を登って行くと,開けたところが出てきます。「ごんぎつね」の冒頭で舞台が「中山」という土地であることを説明しているのですが,その「中山」です。つまり,新美南吉記念館周辺が「ごんぎつね」の舞台,聖地なのです。開けたところが中山城跡らしいです。
また,70回目の命日を記念して,いろいろとイベントを催していました。
狐の陶器に色を塗るワークショップがあったので体験してみました。
ごんぎつね,のイメージがとても強いので塗っていくとこんな感じになりました。下手くそ。
新美南吉記念館はこの日だけ入場無料でしたが,本来は有料です。そのため,館内の写真を載せるわけにはいかないのですが,一枚だけ。
トイレの個室に入り,壁にかかったフックに荷物を置こうとすると…
貴様ッ!見ているな!!
新美南吉記念館に行ったらぜひトイレに。
新美南吉記念館の向かいにはきれいな菜の花畑。
新美南吉の作品には「うまやのそばのなたね」という作品があるのですが,それの舞台?
そして,菜の花畑を抜けると,川が見えます。
この川は,兵十が母親のためにうなぎを取っていた「あの川」です。
そして,その奥に見える山がごんの住んでいた「あの山」です。
まだまだたくさんありますが,やはりメインは「ごんぎつね」なんだ,と再認識しました。
新美南吉記念館。普通の記念館に比べて歩けるだけすごい充実感があります。
一度行ってみることをおすすめします。