実践的職業教育の高等教育機関創設に向けて
下村文部科学大臣が中教審に対して,実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の創設を検討するよう諮問したそうです。
これは専門的な職業能力を持つ人材の育成するためだそうです。
専門的な職業能力って何でしょうか。
例えば,大工とか,プログラマ,技術者のように専門的な職業で高い技術を持つ人と考えていいかと思います。
また,今回の諮問で注目したいのが,社会人に対する職業教育です。
社会人が高度な知識や技術の習得のために学び直しをしやすい仕組みとすることなどを検討するよう求めています。
教職員であれば,例えば10年研修の一貫?として大学院へ現職派遣され,大学院で研究し,それを現場に還元するというようなこともあります。
これを他の職業でも適用しよう,ということでしょう。
しかし,他の職業,というとほとんどの場合一般企業に属する方となります。
現職派遣,という立場であれば産休と同じような感覚になり,職場にとって不利益になる可能性もあります。
一方で,MBA取得を目指す大学院では,夜間や休日に学ぶことが出来るような体制づくりをしています。これは,働きながら学ぶことが出来る一方で大きな負担となることも間違いありません。
そのため,現状では働きながら学ぶ,ということが非常に難しいのが現状です。
それをなんとかしようとするのが今回の諮問,であると捉えています。
諮問に対する答申は相当先のことになるでしょうが,単なる技術教育で終わるのではなく,思想や目標といった考え方についての教育も行えるようにして欲しいです。