教員免許を国家資格か。取得が一層大変に?

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子どもたちにとって一番多く接する親以外の大人はきっと学校の先生でしょう。

その学校の先生はどうやって先生になれたと思いますか。

 

まずは教職課程のある大学に行きます。

教育大学でなくても理系の大学なら理科の教員免許は取れますし,文学部でも国語の教員免許が取れるようになっているところもあります。

その大学で必要な単位を取得し,卒業前に教育委員会に申請すると卒業式の日に免許が交付されます。

これでようやく先生になるための「資格」ができました。

 

大学4年生のときやそれ以降に夏に各自治体が主催する教員採用試験を受験し,合格するとようやく各自治体の教員名簿に掲載されます。そうして,各学校長がその中から選んで採用されていきます。

 

現時点では,そうやって学校の先生になっていくのですが,この「資格」の部分を変えていこうという動きが自民党教育再生実行本部で提言されました。

 

「国家資格」にしていこう,ということなのですが,国家資格とはなんでしょうか。

教員免許は現在は各自治体の教育委員会が「この人はこの教科の先生に必要な単位を取得してるからその教科の先生として働いてもいいことを証明するよ」という内容で発行されています。その発行元が「各自治体の教育委員会」から「国」に変わるのです。

 

現在,国家資格はたくさんあります。

医師免許,公認会計士,弁護士,建築士,運転免許,調理師など,人が生活を営む上で重要な立場である職業や職種が国家資格になっています。

つまり,すごい責任を持つ仕事の証なんです。

 

提言によると,教員免許を発行するために,

・必要な単位の修得

・大学の卒業

・国家試験の受験

・数年に渡るインターン

が必要になるそうです。太字の部分がさらに追加されるらしい要件です。

このあとに教員採用試験なのですから,本当に大変になるでしょう。

すべての教員志望の方が「常勤講師」の経験を求められているのと同じです。

 

すでに教員になっている方,教員ではないが免許を持っている方はどうなるでしょうか。

これからの議論に注目です。