塾アルバイトと労働組合
塾のアルバイトというのは,実拘束時間を考えると儲からないのではないか,とよく聞きます。
実際,アルバイトとして換算されるのは,授業の時間のみというパターンが多く,授業以外の事務処理や授業準備は給料に含まれていないことがあります。
さらに塾のアルバイトは生徒との信頼関係もありますので,年度途中で辞めるというのは会社以上に生徒に対して迷惑をかけてしまうので,なかなか辞めづらい環境でもあります。
そういったわけで,ブラックバイトとしてよく話題に上がる塾講師ですが,労働組合を結成するところも出てきたようです。
こういった努力は本当はアルバイトが行うのではなく,社員が行っていくべきことです。
例えば個別指導塾では,結果的にアルバイトの先生が大半の授業を行うため,アルバイトによって社員の給料が支払われている,といっても過言ではありません。
そのため,生徒の満足度を高めることも大切ですが,同時にアルバイトの方々の満足度を上げる必要があります。
様々な環境の変化に伴い,塾の在り方もかわりつつあります。どのような形に変わっていくのか,どのような淘汰のされ方をしていくのか,じっくりと観察していく必要がありそうです。